「TPE」消滅
〈TPE発案者からひとこと〉
TPEは消え去りました
これは本当に素晴らしいことです。
今後はCCTだけを意識しましょう!まだ試行回数が少ないので不明ですが、完全に技2同士が同発の時だけ差し込みが起こらないんかな
TPEは本来理不尽な差し込みを減らすために発見されたものなのでこれでいい
— nao (@atmarkpgo) June 28, 2022
〈変更点〉
・同発を狙うのはかなりリスキーになった
・4ターン技が強くなった
→2ターン技vs4ターン技の場面で確定差し込みにより2ターン技側が同発を狙いに行けなくなったため。
→相手が4ターン技だとそもそもカウント的にCCTがしづらい— nao (@atmarkpgo) June 28, 2022
2022年6月28日(火)早朝に行われた「0.241.0」の強制アップデートに伴う、GOバトルリーグのいくつかの不具合の解決に伴って、「TPE」の消滅が確認されています。
本記事は、2022年6月28日(火)早朝以前の情報としてご確認ください。
PvPの新技術「TPE」が発見されました!
2020年10月6日、naoさん(@atmarkpgo)によりトレーナーバトル、GOバトルリーグにおける新技術が明らかとなりました!
こちらの記事では、この新技術「TPE」の解説や、第一人者であるnaoさんへのインタビュー内容などをご紹介します。
[大革命]
同ターン技の差し込みを完全に無くす技術を発見しました?
この技術を習得すればミラーで負けることが圧倒的に減ります
方法は、相手の技1のダメージ判定が入る前に技2ボタンを入力し、その後画面を連打するだけ
もちろん2ターン技でも可能です?
手元の動きを見て下さい?#拡散希望 pic.twitter.com/k4TX1eYofH
— nao (@atmarkpgo) October 5, 2020
「TPE」とは?
「TPE」とは、通常技の入力後に直ぐゲージ技の入力を行うことで、相手の通常技の開始ターンと同時にゲージ技を発動しても差し込まれない入力方法のこと。
「CCT(周期コントロール法)」とは逆に、相手の通常技の開始ターンを狙ってゲージ技を打つように行動します。
特にミラー対戦の場合に重要な技術です。
「差し込み/差込」とは?
「差し込み/差込」とは、片方のゲージ技発動と片方の通常技の開始ターンが重なった時、通常技のダメージを受けるor与えることです。
重なった場合に必ず差し込みが発生する、という訳でもなく、差し込みが発生しない場合もあり、原因不明な要素として受け止められてきました。
比較動画
こちらは、ジラーチ(ねんりき/はめつのねがい)の「TPEあり」と「TPEなし」の比較動画です。
TPEを行うと、ゲージ技発動時に相手の技が差し込まれないことがわかります。
(TPEを行わない=必ず差し込まれる、ではありません)
【バトル開始~ゲージ技発動までの様子】
【ゲージ技発動時の様子】
TPEのやり方
TPEのやり方は、下記の2ステップです。
- 放ちたいゲージ技が押せる状態で通常技を放つ
(ゲージが溜まってもすぐにゲージ技を発動しない) - 1ターン目にゲージ技を発動する
初めは感覚をつかむのが少し難しいかもしれませんが、TPEをマスターすると同ターン技の対面で技を差し込まれる可能性を減らすことが出来るため、有利にバトルを進めることができます!
実際にバトルでタイミングを練習したり、後ほどご紹介するnaoさん&ここぺりGOさんの検証動画や解説動画を見たりして、TPEをぜひ習得してみてください。
TPE「あり/なし」の比較
続いて、「TPEあり」vs「TPEなし」でバトルにどのような差が出てくるのかを見てみましょう。
原則として、相手側が「TPEなし」に設定している場合、自分はすべての技が差し込める形で計算を行います。(差し込み発生の有無は、テーブルからも変更できます)
ポケマピの「トレーナーバトルシミュレーター」を使って結果を比較してみます。
- ゲージ技即打ちで倒せる場合
- ゲージ技を抱え落ちしそうな場合
- ゲージを100までチャージした場合
バトル結果の比較
スリーパー |
ねんりきを覚えたスリーパー同士(TPEの設定以外は全て同じ設定)の対戦を例にシミュレートしてみると、バトル結果はこのようになります。
TPEあり →勝ち |
TPEなし →引き分け |
---|---|
TPEを行わない場合は「引き分け」となりますが、TPEを行うことで「ねんりき」を1発多く撃つことができ、その結果、バトルの勝敗が「勝ち」となります。
naoさん&ここぺりGOさんの検証動画・解説動画
naoさんが新技術の発見についてツイートすると、多くのRTやいいねで拡散され、トレーナーの間で話題となりました。
コメントには疑問点や称賛の声も寄せられ、ISHIKAWABOYさん(@CIAISHIKAWABOY)からの質問に対しては、ここぺりGOさんとの検証動画とTPEのコツが投稿されています。
おはようございます!
多分ゲージ技の入力が少し遅いか少し早いかのどちらかだと思います?
この動画は昨日ここぺりさんと検証した動画なのですが、彼みたいに1.2の1のタイミングで押せば問題ありません?? pic.twitter.com/4KpEEVj01f
— nao (@atmarkpgo) October 6, 2020
naoさん(@atmarkpgo)とここぺりGOさん(@GO50471379)の検証動画の本編(ライブ配信)は、ここぺりGOさんのYouTubeチャンネルにて公開されています。
検証動画だけでなく、その後に公開された解説動画もあるので、ぜひチェックしてみてください!
新技術検証!同ターン技の差込を抑える方法
新技徹底解説!理不尽な差込を防ぐ方法【新技解説】
0:00 差込とは?
3:25 差込を抑えるメリット
6:21 新技術のやり方
7:45 4ターンvs4ターン
10:28 3ターンvs3ターン
11:54 2ターンvs2ターン
13:25 2ターンvs4ターン
TPEの第一人者であるnaoさんへのインタビュー内容
ポケマピから「TPE」の第一人者であるnaoさんに、下記の内容を質問させていただきました。
- 新技術「TPE」について研究しようと思ったきっかけ、経緯は何ですか?
- 研究にあたり苦戦、苦労したことはありますか?
- TPEの仕組みについて、予想から確信へ変わった時のnaoさんのお気持ちを教えてください
- 新技術の名称をTwitterで募集した際、数ある案の中から「TPE」になった決め手や理由は何ですか?
- その他、naoさんが他のトレーナーのみなさんにお伝えしたいことはありますか?
では、naoさんに伺った内容をご紹介していきます!
※naoさんのご回答内容は原文ママです。
Q1.新技術「TPE」について研究しようと思ったきっかけ、経緯は何ですか?
まずは、「TPE(研究当初は名称無し)」を研究しようと思ったきっかけ、経緯を伺いました。
マリルリ | ラグラージ |
私は初手にマリルリやラグラージを使用することが多く、ミラーを何度も経験しましたが、その際マッドショットが差し込まれたり、あわが差し込まれたりして対面を奪われるということが多々あり、それを理不尽に感じていました。
バトルはフェアであって欲しいという思いからこのランダムで理不尽な差込をどうにか阻止できないかと考えたことをきっかけに
もしかしたら、ゲージ技の入力方法で何か変わるのではないだろうかと疑問に思い始めました。
そしてGBLで意識的にタップ方法を試行錯誤した結果、早めにゲージ技を入力すれば差込が若干抑えられているということに偶然気づき、フレンドさんに協力してもらい、同ターン技で実験した結果、1ターン目で技を入力すれば差し込まれないことを発見をしました。
naoさんはミラー対戦での差し込みを理不尽に感じたことをきっかけに、ゲージ技の入力方法に着目したようです。
たしかにマリルリやラグラージなどの人気ポケモンはミラー対戦になることも多いですよね。
疑問に感じたことをそのままにせず、実際に検証してみるという姿勢が本当に素晴らしいです!
Q2.研究にあたり苦戦、苦労したことはありますか?
これまではランダム、運だと思われていた内容を研究するにあたり、苦戦したことはあったのでしょうか…?
それこそGBLで差込を抑えられていたのは偶々運が良かっただけではないかと何度も感じましたが研究を重ねて行くうちにこれは偶然ではないことが次第に判明した時は喜びと共に安心感を抱きました。
トレーナーのみなさんが運だとが割り切っていたことを研究し、「偶然ではない」ことを証明するのはやはり不安だったそうです。
Q3.TPEの仕組みについて、予想から確信へ変わった時のnaoさんのお気持ちを教えてください
予想が確信へと変わった時のお気持ちを伺いました。
しかしフレンドさんと研究を重ねて行くうちに、この技術は本物だと確信した際には、これでPVPに関与する皆様の不満の原因を1つ取り除くことができると感じ、安心感と達成感を抱きました。
Q4.新技術の名称をTwitterで募集した際、数ある案の中から「TPE」になった決め手や理由は何ですか?
名前のないものに名前をつけることは、なかなか難しいことですよね。
なぜ「TPE」になったのか、その理由を伺いました!
の略ですが、TPEの技術は同ターン技版のCCT(周期コントロール戦術)と言える部分があるため、
T(Tactics)の文字をお借りしたいなという思いがありました。
英語3文字希望という条件で募集した結果、余分な差込を抑えるという端的で分かりやすい意味合い且つTacticsという単語が組み込まれているTPEを採用致しました。
圧倒的にNAOが多かったですが残念ながら不採用になりました(笑)
naoさんは、新技術に名称をつける際に、トレーナーのみなさんから募集する形式をとられていました。
募集ツイートには様々な案が寄せられ、上記の理由により「TPE」が採用されたようです。
TPE(A Tactics to Prevent (getting) Extra fast moves)
になりそうです!!
様々なご意見ありがとうございます? https://t.co/YL1D3SlVeG
— nao (@atmarkpgo) October 6, 2020
「TPE」ではなく「NAO」になる可能性もあった…!?
naoさんのご回答にもありますが、募集の中には、「NAO」が良いのではという声が多く挙がっていました!
初めて見つけた人の名前とかよく付けるし、まんまですが「NAO」でいいと思います?
むしろ日本人が見つけたぜ的な感じで誇らしいです!— shuしゅー@ポケモンGO浜松 (@sYu05908456) October 6, 2020
余計なダメージを回避するで、Avoid Extra Damage…AED!!(あれ?何かと被ったw)
発見者の名前でNAOで良いかも(新種発見の学術名みたいに)と思ってます。
— 見習いさん。 (@twisted_fury) October 6, 2020
NAOでいいと思います!?笑
— なつごん@S3ランク10 (@xNATSUGONx) October 6, 2020
もう1つの候補はNon-Attack-Occasionですかね〜?
— Mitsuki Aoi (@micchanmitsuki) October 6, 2020
naoに1票?
— kio (@pokemon87kio) October 6, 2020
Q5.その他、naoさんが他のトレーナーのみなさんにお伝えしたいことはありますか?
その他、naoさんがトレーナーのみなさんにお伝えしたいことを伺ったところ、こちらのコメントをいただきました。
習得するためには練習が必要となりますが、身につけて損はないので是非習得してみてください!
まとめ
以上、naoさんとnaoさんのフレンドさんたちによって発見されたPvPの新技術「TPE」についてご紹介しました。
バトルの勝敗に関わる重要な技術なので、ぜひ習得したいですね!
また、インタビューでは、TPEを研究するきっかけとなった出来事や検証で苦戦したこと、名称の付け方など、様々なお話を伺うことができました。
今回の記事作成にご協力いただき、ありがとうございました!
「トレーナーバトルシミュレーター」に「TPE」の設定を実装
「トレーナーバトルシミュレーター」に、
- 差し込みを防ぐ入力「TPE」の設定
- 差し込みのON⇔OFF切り替え機能(個別手動設定)
を実装しました。
TPEや差込の有無で結果が大きく変わる対面もあるので、ぜひ研究用にご活用ください。