238:2021/04/28(水) 20:05:58.79
日曜の朝、都内某所
バンギ愛好家たちが集まる小さなサイトのジムバトルオフが開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは7人
その輪の中へ、俺は愛獣のテール大文字で乗り付けた
「おはよう!大文字キッドです!今日はよろしく!」
元気よく自己紹介する
「…あ、おはようございます」
「大文字キッドさんって高校生なんですよね?若いですね…」
なぜか皆の視線が泳いでいる
「遅くなってスイマセ~ン!」
噛み噛みバンギに乗ったオッサンが大きな声を出しながらやってきた
「幹事のカミカミオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」
この人が今回のオフの主催者であり、サイトの管理人でもあるカミカミオヤジさんだ
「あ、どうも!大文字キッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、カミカミオヤジは眉間にシワをよせて、俺とテール大文字をジロジロと見てきた
「え~っと…大文字キッド君だっけ?君さぁ、今日何と戦うか知ってる?」
「え…?富士山を見ながら黄色ジムを潰すオフっすよね?」
「うん。で、君のバンギ…それゴミだよね?」
何が言いたいのかわからない。愛獣をゴミ呼ばわりされてイラっときた俺は言った
「何が言いたいんスか?」
「カイリューもいるんだけど…大文字じゃいまひとつだよね?」
「…大丈夫っスよ!ブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのダメージは出ますし」
爆笑の渦が起こった。そしてカミカミオヤジは苦笑いしながら言った
「大文字はタイプ不一致だし硬直も長いんだよ。それに同じ炎技のオーバーヒートのデータ見てごらん」
視線を落とす。そこにはポケモンGOのWikipediaを開いたスマホがあった
「大文字はダメージでも硬直時間でもオーバーヒートに負ける完全下位互換だからね。大文字なんて恥ずかしくて使えないよ(苦笑」
俺は泣きながら家に帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、パソコンの電源を入れてあのサイトを覗いてみる
そこの掲示板には、今日のジムバトルオフを楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
俺は偽ハンドルネームを使って『カミカミオヤジ臭ぇんだよ!氏ね!』と書き込む。
すぐに管理人からのレスがあった
『大文字君だね。当サイトのルール通り、君をアク禁にします』
バンギ愛好家たちが集まる小さなサイトのジムバトルオフが開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは7人
その輪の中へ、俺は愛獣のテール大文字で乗り付けた
「おはよう!大文字キッドです!今日はよろしく!」
元気よく自己紹介する
「…あ、おはようございます」
「大文字キッドさんって高校生なんですよね?若いですね…」
なぜか皆の視線が泳いでいる
「遅くなってスイマセ~ン!」
噛み噛みバンギに乗ったオッサンが大きな声を出しながらやってきた
「幹事のカミカミオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」
この人が今回のオフの主催者であり、サイトの管理人でもあるカミカミオヤジさんだ
「あ、どうも!大文字キッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、カミカミオヤジは眉間にシワをよせて、俺とテール大文字をジロジロと見てきた
「え~っと…大文字キッド君だっけ?君さぁ、今日何と戦うか知ってる?」
「え…?富士山を見ながら黄色ジムを潰すオフっすよね?」
「うん。で、君のバンギ…それゴミだよね?」
何が言いたいのかわからない。愛獣をゴミ呼ばわりされてイラっときた俺は言った
「何が言いたいんスか?」
「カイリューもいるんだけど…大文字じゃいまひとつだよね?」
「…大丈夫っスよ!ブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのダメージは出ますし」
爆笑の渦が起こった。そしてカミカミオヤジは苦笑いしながら言った
「大文字はタイプ不一致だし硬直も長いんだよ。それに同じ炎技のオーバーヒートのデータ見てごらん」
視線を落とす。そこにはポケモンGOのWikipediaを開いたスマホがあった
「大文字はダメージでも硬直時間でもオーバーヒートに負ける完全下位互換だからね。大文字なんて恥ずかしくて使えないよ(苦笑」
俺は泣きながら家に帰ると、そのまま枕を濡らして眠ってしまった
目を覚ますと午後10時、パソコンの電源を入れてあのサイトを覗いてみる
そこの掲示板には、今日のジムバトルオフを楽しそうに振り返るメンバーたちの書き込みがあった
俺は偽ハンドルネームを使って『カミカミオヤジ臭ぇんだよ!氏ね!』と書き込む。
すぐに管理人からのレスがあった
『大文字君だね。当サイトのルール通り、君をアク禁にします』