タマゴ孵化ポケモンのレアリティについて
2021年4月8日(木)より、全トレーナーが「タマゴから孵化する可能性のあるポケモン」を確認できるようになりました。
この機能の追加により、
- 入手したタマゴからはどんなポケモンが孵化する可能性があるのか
- ポケモンの孵化のしやすさ(レアリティ)
を確認できるようになっています。
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孵化ポケモンのレアリティは1~5個のタマゴアイコンで表され、タマゴアイコンの数が少ないほど孵化しやすく(レア度低)、タマゴアイコンの数が多いほど孵化しにくい(レア度高)となります。
このタマゴ孵化ポケモンのレアリティについて、The Silph Roadが調査結果を公開しています。
調査の結果、主に下記の内容が確認されています。
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- 他のポケモンがタマゴ孵化ポケモンに追加または削除されると、一部のポケモンのレアリティが変更となる場合がある
- ゲーム内のレアリティの分類は、ポケモン同士を比較した時の「ポケモンそのもののレア度」を表すものではなく、孵化確率の範囲を表していると思われる
- 同じレアリティ内のポケモンでも、孵化しやすいポケモンと孵化しにくいポケモンが混在していて、孵化確率には幅がある(タマゴアイコンの数が同じだからといって、孵化のしやすさが同じというわけではない。例えば、同じタマゴアイコン数でも1/50と1/500が混在したりする)
以下では、調査の詳細を日本語意訳でご紹介しています。
同じポケモンでも、他の孵化ポケモンの影響でレアリティが変動することがある
こちらの画像で、5kmタマゴのレアリティの変化の様子を確認できます。
- 左側の画像:地域限定ポケモンが2種類
(マネネ/ヒヤップ) - 真ん中の画像:地域限定ポケモンが5種類
(ヒヤップ/マラカッチ/ヘラクロス/サニーゴ/マスキッパ) - 右側の画像:ライバルウィークイベント開催中
タマゴから孵化する可能性のあるポケモンの追加や削除によって、一部のポケモンのレアリティが変化することがあります。
例えば、スリープとビリリダマに注目してみると、左側の画像では、レアリティ「1」(最も孵化しやすいグループ)にスリープとビリリダマが地域限定ポケモンと一緒に表示されています。
真ん中の画像のように、地域限定ポケモンが3匹以上になると、「1」自体がなくなり、スリープとビリリダマは「2」に移行しています。
右側の画像は、「ライバルウィークイベント」開催中のタマゴで、イベントで特集されたポケモン(ワンリキー、エレキッド、ブビィ、バルキー、マクノシタ、アサナン、ザングース、ハブネーク)が「1」~「3」を占めています。
スリープとビリリダマは「4」に移行し、それまで「3」~「5」だったポケモンは、最もレア度の高い「5」に一纏めにされています。
過去の調査では、1:2:4:8の割合で各ポケモンに基礎的な孵化確率を割り当てることができると確認されました。
ポケモンごとに「超レア(1)」「レア(2)」「珍しい(4)」「一般的(8)」の4段階のレア度が設定され、それぞれのレア度に対応した孵化確率の設定がされていました。
現在の「タマゴから孵化する可能性のあるポケモン」を確認できる機能で表示されるタマゴの数が示すレアリティは、ポケモンごとに設定されたレア度を表したものかというと、そうではありません。
タマゴの数が示すレア度が、ポケモンごとのレア度の高さを表しているとしたら、スリープの孵化確率は、タマゴの数が示すレア度とは別に、孵化する可能性のあるポケモンの数を分母にして都度計算されるはずで、他のポケモンが孵化する可能性のあるポケモンに加わったとしても、スリープそのもののレア度は変化しません。
しかし、上記の例のように、スリープやビリリダマのレアリティ層は変化します。
このような矛盾から、タマゴの数が示すレア度とポケモンごとのレア度は直結しないのではないかと考えられます。
同じレアリティでも孵化確率には幅がある
ゲーム内で確認できるレアリティは、孵化確率の幅を表しているとも考えられます。
先ほどの例のように「孵化する可能性のあるポケモン」にポケモンが追加されると、スリープやビリリダマのレアリティが変化しました。
左側の画像のように地域限定ポケモンが2種類含まれているとき、レアリティ「3」のイーブイやラルトスなどのポケモンは、真ん中の画像のように地域限定ポケモンが5種類になってもそのレアリティが変わらないのに対し、スリープとビリリダマのレアリティは変わっているため、レアリティの表示は一定の割合を表すものではありません。
下の図では、レアリティ別の各ポケモンの孵化確率がグラフ化されています。
- 縦軸:孵化確率
- 横軸:レアリティ
各レアリティから孵化するポケモンの大半は、灰色の部分で示される明確な範囲に収まる傾向があります。
※各ポイントはデータに基づく孵化確率の推定値です。ゴビットやマネネなどの外れ値は、サンプル数が少ないことが原因の可能性があります。
各ポケモンの正確な孵化確率を特定することはできませんが、レア度が高い層内のすべてのポケモンの全体的な孵化確率を調べることで、より明確な見解を得ることができます。
以下の表は、各レアリティの平均孵化率と、各レアリティが占める割合を示しています。
レアリティ | 孵化数 | 平均孵化率 | 推定範囲 |
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2,078 | 14.32% | >10% | |
1,987 | 9.00% | 7-10% | |
1,510 | 5.46% | 4-7% | |
333 | 3.15% | 2-4% | |
196 | 0.96% | <2% |
上記のデータは、距離の異なるすべてのタマゴから孵化したポケモンを集計したもので、レアリティの平均値を示しており、特定のポケモンの孵化確率ではありません。
同じレアリティ内の孵化確率の違い
レアリティは孵化確率の大まかな範囲を表していますが、孵化距離が同じタマゴであっても、設定された孵化確率を直接確認することはできません。
例として、12kmタマゴでレアリティが「1」となっているポケモンの孵化状況を見てみましょう。
12kmタマゴでレアリティが「1」となっているポケモンの孵化状況
ポケモン | 孵化数 | 12kmタマゴ中の割合 | 95%信頼区間 |
---|---|---|---|
バルチャイ |
315 | 23.44% | 21.17–25.70% |
ヨーギラス |
232 | 17.26% | 15.24–19.28% |
アブソル |
199 | 14.81% | 12.91–16.71% |
ズルッグ |
169 | 12.57% | 10.80–14.35% |
コマタナ |
141 | 10.49% | 8.85–12.13% |
これを見るとわかるように、孵化確率は均等には分布していません。
同じ距離のタマゴで同じレアリティとして表示されているにも関わらず、バルチャイは他のポケモンよりもかなり高い確率で孵化しています。
このように、孵化確率の分布にばらつきがあるということは、ゲーム内のレアリティの情報だけでは、ポケモンごとの孵化確率を割り出すことができないということです。
同じレアリティになっていても、それらのポケモンが同じ割合で孵化するというわけではありません。
現時点では、レアリティ「1」の孵化ポケモンにこのような傾向があることが確認できていますが、その他の確率の低いレアリティ層を同じようにテストするには、さらに多くのデータが必要となります。
下記記事では、ポケマピが行った「フェアリーレジェンドX」における7kmタマゴ孵化状況調査の結果をご紹介しています。
ゲーム内では、ルリリやシュシュプ、フカマルなどすべてのポケモンが同じ「1」のレアリティでしたが、実際の孵化確率はポケモンによってばらつきがあることが確認できます。
まとめ
- イベントによってタマゴから孵化するポケモンは変化していくが、「孵化する可能性のあるポケモン」がゲーム内に表示されるようになったため、各タマゴから孵化するポケモンを簡単に確認できるようになった
- 孵化ポケモンのレアリティはポケモンの孵化確率を完全に開示しているものではない
- 同じレアリティなのに、バルチャイの孵化が突出して多いことからもわかるように、極端な例では、1/50の割合で孵化するポケモンと1/500の割合で孵化するポケモンのレアリティの表示が同じになっていることがある
- ゲーム内のタマゴ孵化ポケモンのレアリティの表示は、あくまでも「各レアリティから孵化するポケモンが、おおよそ何%幅で孵化するのか」という大体の推定値として参考にすると良い
参考元・画像出典 A WINDOW INTO EGG TRANSPARENCY – The Silph Road