こちらの記事では、Niantic(ナイアンティック)の「不正行為に関する 3 ストライクポリシー」についてご紹介しています。
- 【動画】黒板・ストライク警告を受けないために知っておきたい考え方|ナイアンティックに位置偽装・不正行為と思わせたらアウト
- 「不正行為に関する 3 ストライクポリシー」の内容
- ナイアンティックによる「誤検知」
- 影響力がある場に投稿し、注目を集めることでナイアンティックに聞く耳を持ってもらう
- 実際にナイアンティックの決定が覆った事例
- ナイアンティックの「高い精度での不正行為検知」は「位置偽装」の検知に特化したもの
- ナイアンティックに「不正行為をしている」と思わせたら警告される
- 「位置偽装」以外は黙認されているのが現状
- ナイアンティックが「誤BAN」を認める内容を投稿
- ストライク警告解除までに要する日数は?
- 複数端末でのログインも原因のひとつ?
【動画】黒板・ストライク警告を受けないために知っておきたい考え方|ナイアンティックに位置偽装・不正行為と思わせたらアウト
※動画公開日:2021年7月29日(木)
↓ 以下は、動画の内容を画像とテキストで掲載したものです。
「不正行為に関する 3 ストライクポリシー」の内容
冒頭文
「不正行為に関する 3 ストライクポリシー」の冒頭文です。
不正行為に対する厳格なポリシー (3 ストライクポリシー) の趣旨が記されています。
と書かれています。
「3 ストライクポリシー」は、「不正者に対しても、行いを正せば引き続きゲームを楽しんでもらえるようにする」という方針が強いポリシーです。
警告
「ストライク 1 : 警告」の項目です。
この警告は通常 7日間続き、この期間後、アカウントはもとの状態に戻ります。
- 警告期間中は、特別なポケモンや、珍しいポケモンに出会う機会が減る
- 新しい EX レイドの招待状を受け取ることができなくなる
というように、プレイが制限されることもあります。
アカウントの一時停止
「ストライク 2 : アカウントの一時停止」の項目です。
この警告は通常 30 日間続き、この期間後、アカウントはもとの状態に戻ります。
2 回目のストライクとなった場合、一時的にアカウントが停止されます。
Pokémon GO にログインしようとした場合は、画面上にアカウントが停止されたという文章が表示されます。
このメッセージを消してプレイをすることはできません。
アカウントの永久停止
「ストライク 3 : アカウントの永久停止」の項目です。
アカウント停止は無期限です。
ストライク 1 のメッセージ、ストライク 2 のメッセージを受け取った後も不正行為が継続された場合、アカウントは永久停止され、ゲームはできなくなります。
アカウント停止に対する申し立て
「アカウント停止に対する申し立て」の項目です。
と書かれています。
このページ内に書かれていることはどれも重要ですが、とりわけ注目なのがこの項目に書かれている、
という部分でしょう。
ナイアンティックは、不正行為の検知に関して絶対の自信を持っていて、「クロ」と判定した場合は聞く耳を持ちません。
ナイアンティックによる「誤検知」
「BAN祭り」の際、SNSや掲示板を中心に「不正行為をしていないのに、ストライク警告を受けた」と主張するトレーナーが続出します。
ナイアンティックによる「誤検知」と推定されます。
こうした声は、「BAN祭り」のたびにときには少しだけ、ときには大量に出るのですが、いずれに場合も、「ストライク警告」は維持されたまま時間が過ぎていきます。
そして、ナイアンティックが「誤検知」と判断した時に限り、「ストライク警告」が解除されます。
さかのぼって解除されるわけではなく、もちろん時間も巻き戻りませんので、「誤検知」でプレイ制限が発生した不利益は、トレーナー側に残ります。
真実が「誤検知」だとしても、ナイアンティックが「誤検知」を認めなければ、「ストライク警告」は解除されません。
「誤検知なので、解除してほしい」と問い合わせるトレーナーには、自動返信のテンプレ対応が繰り返されます。
ストライク警告への申し立てに限らず、普段からナイアンティックの問い合わせ対応というのは、例えば、
なお、ご連絡の内容についてのアカウントごとの詳細調査、アイテム追加および個別の回答はしておりません。あらかじめご了承ください。
というような内容が自動返信されます。
こちらは個別に回答がほしいから問い合わせるのに、個別の回答をしないことについて念を押されるため、非常にストレスを感じる内容となっています。
影響力がある場に投稿し、注目を集めることでナイアンティックに聞く耳を持ってもらう
さきほどご紹介した内容の繰り返しになりますが、ナイアンティックは、不正行為の検知に関して絶対の自信を持っていて、「クロ」と判定した場合は聞く耳を持たない、というのが現在までの状況です。
そのため、「誤検知」を受けたトレーナーはナイアンティックに影響力がありそうな海外掲示板、海外大手ニュースサイトに情報を投稿し、注目を集めることでナイアンティックに聞く耳を持ってもらうよう努めなければなりません。
ナイアンティックに影響力がありそうな海外掲示板、海外大手ニュースサイトで話題になったあとで、実際にナイアンティックの決定が覆った事例もあります。
実際にナイアンティックの決定が覆った事例
事例のひとつとして、2021年7月27日には、ナイアンティックサポートが今回の「ストライク警告」の一部に誤りがあったことを認め、一部のトレーナーの警告を解除する作業を行っていることを発表しています。
We’re working on reverting strikes for some Trainers who incorrectly received punishments on their accounts. This will be done for Trainers automatically, whether or not they have contacted us. We apologize for the error.
— Niantic Support (@NianticHelp) July 27, 2021
トレーナーの皆さん、誤ってアカウントの処罰を受けた一部のトレーナーの方のストライクを取り消す作業を行っております。こちらは、お問い合わせしたかどうかにかかわらず、対象トレーナーの方に自動的に実行されます。ご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。#ポケモンGO
— @NianticHelpJP (@niantichelpjp) July 27, 2021
さきほどもお伝えしたように、だからといって時間が巻き戻るわけではないので、誤ってストライク警告を受けたトレーナーが「ウルトラアンロックのパート1で出現中の特別なポケモンや、珍しいポケモンにであう機会が減った」という機会損失は残りますし、誤ってストライク警告を受けたトレーナーが受けた精神的苦痛は計り知れません。
毎日の捕獲、ポケストップスピンの連続記録や毎日の捕獲数など、「積み重ね」に誇りを持っているトレーナーの記録は断絶します。
絶望しかありません。
ナイアンティックの「高い精度での不正行為検知」は「位置偽装」の検知に特化したもの
ナイアンティックが誇る「高い精度での不正行為検知」のシステムは、これまでの過去5年間において、「位置偽装」という不正行為の検知に特化したものと言えます。
しかしながら、「特定のGPS座標から特定のGPS座標までの距離を、通常ではありえない時間内で移動する」という、いわゆる「テレポート」に関する不正検知はしっかりしているようですが、位置偽装アプリを使用して「常に特定のGPS座標に遠隔ログインする」という不正行為の検知には至っていない様子です。
かつて、ポケモンGOアプリ内で位置偽装プレイをするトレーナーに警告を発するのではなく、「位置偽装アプリ」を提供するアプリ開発会社などに対して圧をかけ、「位置偽装アプリ」そのものを撲滅するべくナイアンティックが動いたことがありましたが、現在は活発ではないようです。
そのような背景もあり、5周年記念を終え、6周年目を迎えているポケモンGOにおいて、位置偽装は健在です。
ナイアンティックに「不正行為をしている」と思わせたら警告される
「誤検知」に関しては、結構乱暴で、例えば、「iOS12の端末」「かつてiOS12で、現在はiOS14の端末」などが「ストライク1警告」を受けているようです。
おもしろいことに、ここ数ヶ月、まったくプレイをしていないトレーナーが「iOS12ということなら、もしかして自分も警告を受けているのではないか?」と興味をもって数ヶ月ぶりにポケモンGOにログインしてみたら、「ストライク1警告」を受けていた、という話もあります。
要するに、ナイアンティックに「位置偽装をしている」と思わせたら駄目、ということです。
そもそもですが、真実、そのトレーナーが不正行為をしているのか、していないのか、を知るすべは、他人にはありません。
本人だけが知っていることです。
そして、その本人に対して警告を発することや警告を解除することは、本人とナイアンティックの間でだけ、行われることです。
あなたが不正行為をしているトレーナーであっても、不正行為をしていないトレーナーであっても、ナイアンティックに「このアカウントは不正行為をしている」と思わせたら、警告されます。
実際に不正行為をしているトレーナーが警告を受けるのは当然ですが、真実、不正行為をしていないトレーナーも警告を受ける可能性があることを知っておきましょう。
不正行為をしていないのに警告を受けるリスクを回避するためには、ナイアンティックがどの点に注目して不正行為の検知を行っているか、の情報を把握しておいて、ナイアンティックに不正行為をしていると思わせないプレイを心がけることが重要です。
「位置偽装」以外は黙認されているのが現状
現在iOS 12のトレーナーに関しては、ポケモンGOから警告が飛んでくるデメリットと、iOS 12を継続することで得られるメリットを比較して、選択をする必要があります。
2021年7月27日現在までの状況としては、ナイアンティックは、「直接、位置偽装を実行していると検知されるアカウント」に対して、警告を発しているようです。
本来であれば、「Nianticサービス利用規約」の「不正行為」にある項目はすべてアウトですが、「位置偽装」以外は、黙認されているのが現状です。
また、ナイアンティックが最も注目して警告を発している「位置偽装」に関しても、「間接的な位置偽装」は黙認されているのが現状です。
「間接的な位置偽装」の例としては、サーチアプリの利用、位置偽装トレーナーが捕獲したポケモンを、交換で受け取る行為などがあります。
今後、ナイアンティックが警告を発する対象を拡大する可能性もあります。
繰り返しになりますが、不正行為をしていないのに警告を受けるリスクを回避するためには、ナイアンティックがどの点に注目して不正行為の検知を行っているか、の情報を把握しておいて、ナイアンティックに不正行為をしていると思わせないプレイを心がけることが重要です。
嫌な思いをしなくてすむように、気を付けましょう。
ナイアンティックが「誤BAN」を認める内容を投稿
ここまでの内容は、2021年7月27日に作成した内容ですが、2021年7月27日の午前9時~午前10時にかけて、ナイアンティックサポート英語版や日本語版が「誤BAN」を認める投稿をしています。
本編でも「誤BAN」を認める投稿については触れましたが、一晩明けて、2021年7月28日現在の状況が判明してきているので、追加してご紹介しておきます。
We’re working on reverting strikes for some Trainers who incorrectly received punishments on their accounts. This will be done for Trainers automatically, whether or not they have contacted us. We apologize for the error.
— Niantic Support (@NianticHelp) July 27, 2021
トレーナーの皆さん、誤ってアカウントの処罰を受けた一部のトレーナーの方のストライクを取り消す作業を行っております。こちらは、お問い合わせしたかどうかにかかわらず、対象トレーナーの方に自動的に実行されます。ご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。#ポケモンGO
— @NianticHelpJP (@niantichelpjp) July 27, 2021
ナイアンティックは「誤BAN」を認めたものの、詳細については語っていません。
そのため、実際のところは不明ですが、BANの解除を喜ぶトレーナーと引き続きストライク警告が継続しているトレーナーとの明暗を分けているのは、「GO Fest 2021の開催後に行ったストライク警告」なのか否か、という点のようです。
「GO Fest 2021開催前に発したストライク警告」については、本編でもご紹介したナイアンティックの誇る「高い精度での不正行為検知」のシステムによるBANであり、ポリシーページで述べている通り、「一度アカウント停止となった決定が覆ることはほとんどない」ということで、今後も覆る可能性は低いと思われます。
ストライク警告解除までに要する日数は?
ナイアンティックは以前にも「誤BAN」と考えられるストライク警告を発していて、前回行った「誤BAN」と、その時に対象となった「iOS12ユーザーの誤BAN解除に要した期間」に照らすと、ストライク警告解除までに要する日数は4日~7日とも言われています。
ストライク警告解除までに要する日数は4日~7日となると、ストライク2警告の30日期間内のトレーナーは禁止期間解除がぐっと早まりますが、
ストライク1警告の期間は7日間なので、誤BANによる解除なのか、警告期間明けなのか、不明な場合もあるようです。
複数端末でのログインも原因のひとつ?
また、今回、ストライク警告を受けたトレーナーの中で、「バージョンの異なるiOS間における複数端末でのログイン」「距離を離しての複数端末ログイン」が原因だったのでは、と分析している声を確認できました。
アカウントは同一人物が1つを使用しているけれど、「バージョンの異なるiOS間」で端末を使い分けるようなケースでは、ストライク警告の対象となるのに必ずしも「iOS12」である必要は無いようです。
距離の離れたA地点とB地点とで、1つのアカウントを共有して異なるデバイスでログインするようなケースも、ナイアンティックの不正検知システムの対象行為となるようです。
もちろんこれは、ストライク警告を受けたトレーナーが自分自身を振り返って「何がいけなかったんだろう?」と考えた結果、思い当たった部分、ということで、ナイアンティックの不正検知の正しい分析とは限りません。
しかし、参考にできる事例です。
例えば、1つのアカウントを利用し、外出先ではiPhoneでプレイし、自宅ではiPadでプレイする、というようなプレイスタイルのトレーナーは、「異なるiOSバージョン」や「iPhoneとiPadのログイン距離間」などの要素によって、ナイアンティックから不正行為と検知される可能性があることを感じさせます。
もし、あなたが「複数端末でのログイン」を行っているトレーナーであれば、ナイアンティックが不正検知の対象とする行為に該当するとき、ストライク警告を受けるかもしれない危険な行為であると認識しておきましょう。
本編でも述べた通り、ナイアンティックに不正行為をしている、と思わせたら警告されます。
「李下に冠を正さず」ということで、楽しくプレイしていきましょう。