1: 2009/05/07(木) 01:16:24.90 ID:lWdz+E4/0
災いポケモンなんて呼ばれているもんだから、ちょっと人前に顔を出せばみんなが私を怖がる。
化け物でも見るかのような目つきをする人間達。
「アブソルが出た。この街ももう終わりだ」
そう口ぐちに叫んで、にぎやかだった街は一気に閑散とする。
所詮都市伝説なのに、人間とは、なんと馬鹿馬鹿しいのであろうか。
だから私は、人間を信用していない。
化け物でも見るかのような目つきをする人間達。
「アブソルが出た。この街ももう終わりだ」
そう口ぐちに叫んで、にぎやかだった街は一気に閑散とする。
所詮都市伝説なのに、人間とは、なんと馬鹿馬鹿しいのであろうか。
だから私は、人間を信用していない。
3: 2009/05/07(木) 01:17:24.04 ID:lWdz+E4/0
そんな私の目の前に、ある日一人の少年が現れた。
私お気に入りの草むらで、喉の渇きを潤している最中だった。
「アブソルだ…」
少年は、私が見た事のないタイプの人間だった。
私を見る目が、怯えていない。
あいさつ代わりに、フォウ、と軽く威嚇の意味を込めた鳴き声を出すと、少年はきゅう、と眉間を寄せて、口元に笑みを浮かべた。
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